症状
春になり暖かくなってきたので数ヶ月ぶりにゴルフに行ったところ、帰路の途中から腰に違和感を感じ、時間の経過とともにどんどん痛みが増してきたとのことでした。
来院されたのはゴルフの翌日でしたが、なんとか歩けるものの靴下を履いたりするような前屈みの姿勢がとても辛い状況でした。
状態
ゆっくりと痛みがますぎっくり腰の典型的な発症パターンでした。
右側の仙腸関節にかなりの硬さが見られ、腰椎全体が後弯(後ろに曲がる)している状態でしたので、これらにアプローチをいたしました。
よほどひどいぎっくり腰でなければ3回〜5回くらいの施術で改善することを伝えてから、施術に入りました。
初回
腰椎全体の後弯の度合いが大きく、骨盤全体も後ろに倒れてきているような状態でした。
左右の仙腸関節の癒着を丹念に緩めると、骨盤にかかっていた緊張も和らいできたようで、骨盤と腰椎の後弯が改善されてきました。
さらに、腰椎の椎間関節(背骨の関節)のバランスと整え、初回の施術は終了となりました。
腰に違和感は残るものの、立ったり捻ったりする動作がとても楽になったとのことでした。
2回目(翌日)
慢性的な腰痛では施術の効果が馴染むまで施術の間隔を5日〜7日程度あけますが、ぎっくり腰の場合は間隔を詰めて施術することが多くあります。
初回来院時の腰の辛さはかなり落ち着いているが、まだ違和感と動く時の怖さが残っているとのことでしたので、昨日と同様に仙腸関節と椎間関節の残っている硬さに対して施術を行いました。
施術後はかなり楽になり、特に立ち上がる時の怖さがなくなったと喜んでおられました。
3回目(2日後)
1日間をあけて、3回目の施術を行いました。
仙腸関節と椎間関節の違和感を感じる部位に対して施術をしたのち、下肢から臀部にかけて硬くなっている筋肉に対してもアプローチいたしました。
特にすねの外側(前脛骨筋)と大腿の裏側のハムストリングスに硬さと疲れが残っていましたので、筋膜リリースの技術を用いて丹念に施術したところ、腰から下半身がスッキリとして、とても楽になったとのことで、施術は終了となりました。
その後
3回目の施術から1週間ほど経った時にたまたまお会いしたので、その後の経過をお尋ねしたところ、腰の痛みは全く出て痛いのとのことでホッといたしました。