症状
数年前に重度の寝違いの症状で来院されたことがあり、それ以来、定期的なメンテナンスで再発を防止してきましたが、新型コロナの感染拡大などがあり、1年近く施術をお休みしていたところ、朝起きたら首が全く動かせなくなったとのことで来院されました。
仰向けの状態から起き上がる時にご自身の手で頭を支えないと起き上がれなくくらいの状態でした。

状態
右の首に痛みが走るとのことで、関連する関節や筋肉の状態をチェックしたところ、右側の肋骨の数本に強固なロック状態が見られ、肩甲骨周辺の筋肉にも強い拘縮が見られましたので、双方にアプローチすることといたしました。

初回
まずは骨盤の状態を整えたのち、首のトラブルの定石とも言える肋骨のロックに対して、アプローチしました。
以前同様な症状を発症した時よりもロックの強さは軽度でしたので、比較的スムーズにロックを解除することができました。
その状態で首の動きを確認していただいたところ、「嘘みたいに楽に動かせます」とのことでしたので、残りの時間を使って筋肉の拘縮を可能な限り緩めました。
首は動かせるようになったものの、筋肉の拘縮がかなり強固で、症状の戻りの可能性についてご説明して、初回の施術は終了となりました。

2回目(翌日)
昨夜就寝する時点では、「完治したかも」というくらい調子が良かったようですが、朝起きたら、首が動かしづらくなっていたとのことで、再度来院されました。
肋骨は昨日の施術の効果が効いており動きのある状態でしたので、昨日取りきれなかった肩甲骨周辺の筋肉の拘縮に対して丹念にアプローチいたしました。
肩甲骨と第二肋骨の間の癒着などもありかなり手こずりましたが、なんとか拘縮を緩めることができましたので、首の動きの確認をしていただいたところ、楽に動かせます、とのことでしたので、これで施術は終了となりました。
元々、肩こりに伴う頭痛を発症してしまう方でしたので、定期的なメンテナンスの再開をご提案いたしました。