症状
来院の動機は長年の慢性腰痛を改善したいというものでしたが、腰の施術を終えて、念のため肩もみてみますね、と触ってみたところ、腰よりも重症なのでは?と思うほど、肩がカチカチの状態でした。
ご本人は肩が凝っているという自覚症状はないようでしたが、週に数回、薬を服用するほどの頭痛を発症するとのことでしたので、肩こりによって血流が不足して頭痛になってしまうとの予測を立てて、肩も施術することとなりました。
ちなみに肩こりが慢性化してしまうと、肩こりすら感じなくなってしまうことがあります。

状態
肩こりの施術は、いちにもににも肩甲骨に対してアプローチしていきます。
肩甲骨の位置がずれてしまっていたり、肋骨と癒着してしまっていたり、肩甲骨周りの筋肉が癒着してしまっていることが肩こりの主要な原因と捉えているためです。
この方の場合も、上記の状態がすべて当てはまっていましたので、週に1回の頻度で2ヶ月くらいかけて、じっくりとやって行きましょうとご提案し、ご納得いただいた上で施術に入りました。

初回
肩甲骨が認識できないほど、肩周りの筋肉がカチカチの状態でした。
それらの筋肉をそっと筋膜リリースしていくのですが、軽く触れただけでも痛みを感じるほどでした。
肋骨も跳ね上がった状態で固まっており(肋骨は本来触ると弾力があるものです)、当然、肩甲骨も肋骨に癒着している状態で、肩甲骨の裏側に指先すら入らない状態でした。

2回目〜8回目
肩こりの自覚症状はないため、頭痛の軽減を目安に初回と同様の施術を続けました。
緩めても次回の来院時には再び固くなる・・・という経過を繰り返しましたが、8回目を終える頃には肩甲骨の裏側に指が入るようになり、頭痛の頻度も大幅に減ってきたとのことでしたので、メンテナンスとしての施術に切り替えていくこととなりました。。

その後
メンテナンス通院の間隔を少しずつあけていき、現在は3週間に1回のペースで来院して下さっています。
来院当初は週に3回くらい頭痛がありましたが、現在は3週間に1回程度にまで大幅に軽減されてきたおり、とても喜んで下さっています。
この方のように施術後のメンテナンスが必須となるケースもありますが、適切な施術間隔をご提案させていただきますので、安心してお越しいただけましたらとてもうれしく思います。